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Vol.42クラウドストレージのメリットと注意点

クラウドストレージのメリットと注意点

クラウドストレージサービスとは、従来はPC本体や外付けハードディスクなど記憶媒体に保存していたデータを保存するためのスペースをサーバー上に提供するサービスで、オンラインストレージ、オンラインファイルサーバーなどと呼ばれることもあります。

具体的な使用方法は、用途に応じたプランを選択し月額料金を支払うことにより、インターネット経由でストレージにファイルを保存していく、という形になります。無料のサービスもありますが、有料サービスと比較すると小容量となります。
写真データを保存することが多いですが、文書ファイルや動画ファイル、音楽ファイルなどあらゆるデータが保存可能です。対応したソフトをインストールすることでPC本体とデータを同期させることも可能です。

クラウドストレージサービスのイメージ図

いつ、どこからでも様々なデバイスからバックアップをとったり引き出したりすることができるため、端末上でデータを失ってもクラウドストレージからデータ復旧することが可能です。
データ保存やバックアップとして利用されるクラウドストレージですが、その特徴と注意点をご紹介していきます。

クラウドストレージのメリット

バックアップの負担を軽減

クラウドストレージを使用するメリットはPC本体の空き容量を確保したり、外付けHDDやNASの用意やメンテナンスする手間を省いたりできることです。
また、無料で利用できるサービスも多くあり、基本的にデータの保管期限はありません。
ほとんどのサービスで豊富な機能が用意されており、特殊な要件以外は問題なく使用できると考えていいでしょう。手間がかかるスマートフォンのデータのバックアップも、対応するアプリをインストールすれば簡単に行えます。

同期管理の一元化が可能

クラウドストレージサービスには同期機能が備わっているものがあり、同期設定をしたフォルダやファイルをPC上で更新すると、保存されたデータも更新されるようになっています。インターネットに接続できる環境があれば、時間と場所を問わないファイル保存/共有が可能です。
設定次第でどのPCからでも更新が可能ですので、職場や自宅にデータを置き忘れたとしても出先でデータを読み込み、更新もできるため非常に便利な機能だといえます。

PCやスマートフォン、タブレットなどのデータを自動的にクラウドにバックアップ

拡張性とリスク回避

ローカルストレージや社内のサーバーなどは運用に費用やメンテナンスが必要ですが、クラウドストレージでは運用メンテナンスに関する負担はありません。わずかな手続きで容量アップを行える事がほとんどですので容量を気にすることなくデータを保存できることも大きな利点だと言えます。
また、保存されたデータは社外のサーバー上にあるため、PCの急な故障や外付けハードディスクを落下させてしまうなどのトラブル、または防ぎようのない災害時のリスク回避にも効果的です。

ファイル共有と共同作業

データ保存や同期するだけでなく、近年はビジネス用として「共有」が強化されています。
チームメンバーで大きなデータを共有することも可能で、過去のデータを誤って参照することもなく常に最新のデータを共有することができ、履歴ファイルをバックアップするだけでなく、サービスによってはテキスト原稿の校閲作業をオンラインで行うこともできます。
オンライン上で履歴が管理され、元に戻す事も可能です。また、ログ管理によって誰が編集したのも記録で分かるようになっています。

多くのメリットがあり、非常に便利なクラウドストレージですが、いくつかの注意点があります。
クラウドストレージを利用する上でこれらのリスクを考慮しておくことはとても重要です。

クラウドストレージの注意点

パスワードの管理

保存先がインターネット上にあるため、ID及びパスワードを厳重に管理しなければなりません。悪意のある相手にログイン情報が漏れると、データの流出やデータの改変・削除のリスクがあります。
オンラインサービスのセキュリティは強固であるだけでなく、日々対策が実施されており、サービス提供者側からのログイン情報のリスクは少なく、むしろ社内でのパスワード管理の甘さから情報漏えいが起こっているケースが多いといえます。

クラウドストレージでは、社内だけでなく社外のユーザーともファイルを共有することができ、簡単な操作で特定のファイルを公開できるというメリットがあります。一方で、重要な文書ファイルを意図せずに関係ない第三者に公開してしまう危険性がある、というデメリットもあり、表裏一体です。クラウドストレージの操作はこのようなリスクを把握し、データ取扱は慎重に行なうことが求められます。

1社依存のリスク

データ紛失の心配があまりないクラウドストレージサービスですが、データ管理を1社のみに依存してしまうと、サービス提供の終了や障害発生により突然データを失ってしまうおそれがあります。アクセスできなくなるだけでなく、データが消失してしまうと最悪の事態です。
利用しているオンラインサービスが急に停止してしまう可能性はゼロではなく起こりうることです。
大切なデータを守るためにもリスクを念頭に置き、信頼できるサービスを選択しましょう。

クラウドストレージサービスの例

※サービス内容は2018年9月現在の情報です。

Dropbox

ロゴマーク:Dropbox

公式サイトはこちら

2GB:無料
1TB/1か月:1,000円

Dropbox(ドロップボックス)は、アプリをインストールすると専用のフォルダが作られ、そこにドラッグアンドドロップでコピーするだけで、クラウド上にデータがコピーされる仕組みを持っています。今となっては基本的な機能ですが、登場したころは画期的な使いやすさで、一気に普及しました。
複数人で同じストレージを利用するビジネス向けのプランも提供されています。

OneDrive

ロゴマーク:OneDrive

公式サイトはこちら

5GB:無料
1TB/1年:12,744円

OneDrive(ワンドライブ)は、マイクロソフトが提供しているサービスです。メインはOffice 365というオンラインで使えるWordやExcel等のサービスで、そのおまけとしてクラウドストレージサービスが付いている形となっています。Office 365と一体化しているだけあって、Officeのデータの作成や共有の機能と密接につながっていて、Officeを頻繁に使う方にはぴったりのサービスとなっています。

Google Drive

ロゴマーク:Google Drive

公式サイトはこちら

15GB:無料
100GB/1か月:250円

Google Drive(グーグルドライブ)はその名の通り、Googleが運営しているクラウドストレージサービスです。Office365と似た、Web用Officeアプリの「Googleドキュメント」のデータ保存場所としても使用できます。無料の15GBの容量はGmailなどの他のGoogleのサービスと共有しているため、Gmailで容量をたくさん使用している人はGoogle Driveで使用できるスペースが減ることになります。

Amazon Drive

ロゴマーク:Amazon Drive

公式サイトはこちら

無料版なし
1TB/1年:13,800円

Amazon Drive(アマゾンドライブ)を運営しているamazonは、一般的にはオンラインショッピングの会社ですが、実は通販の売り上げよりもAWS(Amazon Web Service)というサーバーレンタル事業であげている利益のほうが大きい会社です。
他のクラウドストレージと比べると、データ保存以外の機能は少ないですが、ストレージサービスとしての信頼性は非常に高いです。

iCloud Drive

ロゴマーク:iCloud Drive

公式サイトはこちら

5GB:無料
50GB:1か月 130円

iCloud Drive(アイクラウドドライブ)はMacやiPhoneを発売しているAppleのサービスです。自社OSと密接に連携しているため、MacとiPhone、iPadでデータを管理する場合は非常に便利です。あらかじめログインしておけばMacで保存したデータはすべて自動的にクラウド上にも保存されます。
ただし、複数人でのデータの共有はあまり重視されていないため、企業や部署単位での導入には適していません。

まとめ

クラウドストレージサービスは、近年登場した新しいデータ管理の手段です。どのような場所からでもデータの出し入れができ、データ紛失のおそれがないのは大きなメリットといえます。ただし、安全性が100%確保されているわけではないので、過信することなく別会社のオンラインサービスを並行利用したり、外付けHDDやSSDにバックアップをとったりするなど、別の方法で二重三重のデータ管理をしてリスクを分散し対策をしておいたほうが安全と言えます。

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