日野自動車株式会社様のグループ企業として、さまざまな商用車をベースに改造・架装を施し、特殊車両の企画・開発及び生産を行われている株式会社日野エンジニアリングアネックス様から「BUFFALO(バッファロー)製RAID構成HDD TeraStation(テラステーション)」のデータ復旧をご依頼いただきました。物理障害が発生していましたが、RAIDの再構築等の修復処置を施す事で、280,401ファイル(約211GB)のデータ復旧に成功しました。
夏休みの連休明けにRAIDを構成していたHDDが1台故障。社内のシステムと確認しながらエラーHDD交換をしたところ、特に問題なくTeraStationが復旧。その時点ではデータも確認が取れていました。しかし、次の日の朝にもう片方のHDDがエラー。保存ファイルが見れなくなっていた為、メーカーにRAIDからデータの取り出しができないか問い合わせをして、指示通りに操作をしてみましたがデータの抽出はできませんでした。これ以上はデータ破損につながると判断した為、データ復旧を依頼できる業者を探すことにしました。
インターネットで検索するとすぐにデータレスキューセンターさんが出てきたので、まずは電話問い合わせをしてみました。電話をかけるとき、手元の状況等も含め何を伝えたらいいのかな、と思いながら電話をしたのですが、電話口で簡単に現在の状況を説明したところ、RAID製品の復旧事例が多数あることを伝えられ、HDDの送付に関しても付箋の貼り方などさらりと説明していただきました。詳しく説明したりする手間もなく、今までの経験値からこちらの状況をくみ取った電話対応をしてくれていることが伝わってきましたので、安心できました。
一番心配だったのは「データの復旧ができないこと」でした。TeraStation内には時間かけた重要なデータが保管されていました。作り直しになった場合、相当の工数を要するだけでなく、中には復帰させることが難しいかもしれないデータもありましたので、とにかく初期調査結果の報告をいただくまでデータの復旧が出来るかどうかが一番心配でした。
まず初期調査結果報告のメール文面で復旧可能なデータの総ファイル数、合計容量が確認でき安心しました。添付されていた復旧可能なデータのリストには保存していたファイル名だけでなく、それぞれのバイト数、拡張子の記載もありましたので、特に重要なデータ量の多い部分などすぐに判断することができました。この表記は非常にありがたかったです。
同じく文面にてリスト記載のデータについてOffice系データはサンプリングによる展開確認が可能、特殊データに関しては事前にお伝えしていたフォルダ名は確認できていること、こちらは特殊ファイルのためデータの動作確認が行えないことについて記載をいただいていました。特殊データは動作確認が行えない事はこちらも了承済でしたので、安心感を持って依頼することが出来ました。
ホームページ上に費用の記載がありますが、障害の程度などにより費用範囲があった為、いくらになるのか不安ではありました。以前、個人的なトラブルでHDDのデータ復旧を検討したことがあり、その時依頼した会社はデータレスキューセンターさんではありませんでしたが、費用面で断念したことがありました。
その経験もふまえ、今回の費用に関してもRAID構成HDDのトラブルで、かつ物理障害まで発生していた場合に見積もりが数十万円を超えてきたらどうしようか、と思っていました。懸念していた物理障害が発生していたものの、結果として当初の予想より費用がおさえられたもので非常に助かりました。
今回は利用しなかったのですが、初期調査の時間を短縮できるエクスプレスコースは非常に良いサービスだと思います。正直、メールで故障品の到着連絡があった際、追加でエクスプレスコースへの切り替えを頼めばよかったと後々後悔しました。申し込みをした時は重要度は極めて高いものの、急ぎのデータではなかったこともあり「まずは早急に送付しよう」ということに意識がいっていましたが、到着案内をいただいた後、復旧できるか否か調査結果を待つ間、一日以上回答を待ちながら過ごすのは精神的によくないと痛感しました。
エクスプレスコースは通常コースに比べて費用は割増になりますが、1日でも数時間でも早く復旧できるかどうかお返事を頂けるのは非常にありがたいです。データレスキューセンターさんの復旧料金は正直すごく高額ではないので、この費用に割増料金であればエクスプレスコースで最初から依頼しておけばよかったとデータが戻った今でも思っています。
復旧作業の指示を出した後、弊社に届くまでの時間が早く、本当に助かりました。届いたHDDの中身を確認したところ調査結果報告時にいただいたデータリスト通りに復旧していることが確認できました。そこから丸一日かけて全てのデータを確認しましたが、懸念していた重要データに関してもデータ内の関連している情報のリンク切れがないことも確認でき、こちらで手を加える手間もなく運用に戻すことが出来ました。その他のデータも確認しましたが、確認した限りではほぼ100%データが復旧できていると思います。データ復旧専門業者であるデータレスキューセンターさんに依頼して良かったと思います。
サーバー、RAID機器は一括で管理し、専用のサーバールームで運用しています。今回故障したTeraStationは仮運用の媒体で、バックアップを含めて老朽化した機器を新しいサーバーに更新する矢先のトラブルでした。本当にタイミングが悪かったなという印象で、いろいろと対策していても予期せぬトラブルというものは発生するんだな、と痛感しました。今回の件の改善を含め、RAID機器+バックアップの構築での運用を徹底するように改善いたしました。
弊社はわかりやすくいうとトラック架装の「車のベース」を改造する会社です。日野自動車株式会社のグループ会社ですので、日野自動車株式会社様及び、全国の販社様よりいただいた要望に応じて改造を行っています。
市販車ですと架装といわれる上物が乗らない物があり。要望により、フレーム延長・短縮やフレーム強化、燃料タンク等の補機の位置をずらしや、架装する際必要となる専用の回路配線を出す等の対応しており、幅広い改造を行っています。何台も同じ車を改造販売する場合を除き、基本的に車両は一品ものなので、ほとんどすべての受注に対し、一件一件それぞれで改造の検討をします。
常に全国からご依頼をいただいているため、小型車から大型車部品販売を含め協力会社と共に、月500~700台ほど対応していますが、一日で作業を完了できる改造もあれば、車両からエンジンを下すなど、車すべてを解体することから始まり、本格的な改造に2か月以上近くかかるものもあります。その他、弊社で改造したものに関しては定期メンテナンスも請け負っているため、こちらも全国よりメンテナンスの車両を日々お預かりして対応させていただいています。
主に特殊な車両を請け負っていますので、一般的な自動車の納車感覚とは全く異なります。例えばお客様から先行検討の段階で「こうしたい」という要望があっても、法規に抵触してしまう恐れや、車の性能的に影響が出るため、対応できない改造もあります。代替案などについても十分検討したうえで受注をする流れとなるため、事前検討の時間は半日のこともあれば、何週間もかかることもあります。
十分な検討の上で受注をしてはじめて改造詳細検討に入り、そこから完成まで3か月~半年位時間をいただいています。しかし、弊社で改造が完成して「完了」ではありません。そこからは架装メーカーで上物を載せるなどの作業や車両登録も必要です。そういった全対応を含めると納品までには早い物では4か月長い物ですと1年程度が目安になります。
金曜日の夕方に故障したTeraStationを送付しましたが、データレスキューセンターさんは土日も営業されているのでタイムロスが最低限で済みました。今回こうしてインタビューを受けさせていただきましたが、そのほかにインタビューを受けている方のお話を読んでも突然のトラブル、予期せぬ出来事でデータ復旧をご依頼された方がほとんどだと感じました。実際に利用した方のお話で自分と同じような復旧事例があるのは安心感がありますし、弊社もシステム上の対策を行う矢先の出来事でしたので、どんなに対応を重ねていても壊れるときは壊れるんだな、といい教訓にもなりました。もちろんそういったトラブルが今後発生する可能性を減らす対策を行うことが今回の反省点です。
今回細かな説明をせずに調査依頼をしたにも関わらず、しっかりデータ復旧していただけたのはデータレスキューセンターさんが数多くの復旧実績、経験、ノウハウを蓄積されているからだと感じました。
サーバーやRAIDの復旧に関しては急いで復旧する必要があるものが大半ですので今後ないことが一番ですが、もしまたトラブルが起きた際はデータレスキューセンターさんのエクスプレスサービスを利用しようと思います。
※お忙しい中、快くインタビューに応じていただいたY様、株式会社日野エンジニアリングアネックス様に心よりお礼申し上げます。