佐賀大学 准教授 渡邊啓史様によるお客様の声|USBメモリ データ復旧・復元

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佐賀大学 准教授 渡邊啓史様

佐賀大学 准教授 渡邊啓史様

佐賀大学 准教授 渡邊啓史様より、USBメモリのデータ復旧作業をご依頼いただきました。制御・記録チップの障害によりUSBメモリが認識しない状態でしたが物理的処置を施すことでデータが復元可能となりました。

●ホームページ :https://research.dl.saga-u.ac.jp/

データレスキューセンターをご利用いただくまでの経緯をお教えください。

今回ご依頼したUSBメモリは私個人のものではなく、大学で雇用をしている技術補佐員という実験の補助をしてくださる方のものです。実験等のオリジナルデータが入ってるUSBメモリがパソコンで認識しないとその方から連絡があり、原本に当たるオリジナルのデータ自体が消えてしまうのはどうにかならないかということで、ネットを検索し御社にたどり着きました。福岡の会社ということで、送付時間も短くて済むことから御社にお願いしようと思い、すぐに申し込みをしました。

USBメモリにはどのようなデータを保管されていたのですか?

私は佐賀大学の農学部で育種という分野でたくさんの植物を育てて、その植物がどういう特性を持っているのかを遺伝子レベルで調べています。遺伝子レベルのデータを取得した際、ある程度データをとりまとめたものを作るのですが、USBにはそのオリジナルデータが数多く保管されていました。

過去にこのようなデータ復旧を必要とするトラブルの経験はございましたか?

実は過去にデータを保管していた外付けHDDにアクセスできなくなり、メーカーにデータ復旧を依頼したことがありました。その時は30~40万円程度かかりましたが無事にデータ復旧が出来ましたので、今回もなんとか運良く復活してくれればという気持ちで御社にお願いしました。

普段のデータの管理、取り扱いについてお教えください。

基本的に個人で全てのデータの管理をしていますので、個別に購入したハードディスクを使って大学内で全て管理をしてます。まだハードディスクの容量が増加してくれているので救われてる部分はありますが、膨大なデータ量ですので全部一緒くたにまとめることは諦め、内容に応じてハードディスクに小分けにして保管している状況です。また、解析単位でデータ用のハードディスクを用意することも多いです。
バックアップを数年おきに取るような形で管理してはいますが、今パッと確認しても20個程度のハードディスクが目に入ります。実際にハードディスクも壊れる時は壊れるということで過去に痛い目もみましたが、本数もデータ量も多いため、定期的にバックアップを取ることもなかなか難しいとも感じています。

今回、重度障害調査でお時間をいただきましたが、最終的なデータ復旧のご報告についてはいかがでしたでしょうか?

今回は時間をかけて対応していただき、よくデータが復旧したなというのが正直な感想です。最終的な結果が出るまでに時間はかかりましたが、御社は初期調査のご報告から重度障害調査の調査中の連絡、そして重度障害調査の結果報告まで丁寧に段階を踏んで対応をしてくださったので、不満はありません。重度障害調査のご連絡をいただいた時に概算の見積もりもいただいていましたし、申し込み当初からオリジナルデータが復旧できるのであればぜひお願いしたいと考えていましたので、データが復旧できて本当によかったです。

渡邊先生は植物遺伝育種学を専攻されているとのことですが、ご自身の専門領域と具体的にどのような研究をおこなっているかお教えください。

私の分野では育種という作物の品種改良に関連するような研究ということで、ターゲットの品目として大豆を扱っています。突然変異というものを利用して様々な大豆の性質が変わったものを作り出し、そこから目的の性質を備えたものを探したり、変わった性質のその原因になっている遺伝子を見つけるというような研究をやっておりまして、2023年12月に大豆の油に含まれる成分を変えることができるという研究成果についての報告をプレスリリースという形で発表する機会に恵まれました。
フラン酸という物質が変なにおいの元になる物質なのですが、今回はそれを作らないような大豆を見つけてきて、それを作らなくなった理由を遺伝子レベルで調べて、この遺伝子が変わることによって変なにおいを作らなくなることを明らかにしたというのが成果として得られたことになります。

現在の研究が具体的にこういったところに発展、応用が利くことなどあればお教えください。

今回のような品種改良がうまくいくと、実際に油を作ってそれを商品化した時の品質の維持に役立つことを期待しています。まだ大豆の品種としては出来上がっていないため、海外の大豆の品種改良をやってる企業さん等々と協力をして新しい品種を作っていたりする段階です。
今回の研究成果については成果が出るまでに5年ほどかかっておりまして、論文としてプレスリリースするまでを含めるとトータルで8年ぐらいかかっています。今後についても大豆の品種としての確立や普及というところがありますので、研究の成果が出てから社会実装するまでにはかなり時間が必要だということで、まだまだ先の長い話ではありますが、なるべくいい形で成果を社会に還元していきたいとは考えています。

渡邊先生がこのような研究をはじめられたきっかけはどんなものだったのでしょうか?

大学の卒業研究で指導教員から与えられたテーマを続けて今に至っているのですが、遺伝のメカニズムが非常に面白いといいますか、私自身が一卵性の双子なんです。そっくりさんが世の中にもう1人というか、同じ遺伝情報を持った人間が1人いる状況で子どもの頃から育ってきてたので、それが1番遺伝子について理解したいと思う根本になっています。

研究者としての今後の研究課題や夢、目標などについてお教えください。

特に気候変動の問題もあり、大豆の生産性をどう上げるかということもかなり重要な問題になっています。私が佐賀大学に来て12年ほど経ちますが、昔の方が非常に大豆の生産量が高かったことが数字として残っています。特に干ばつであったりゲリラ豪雨であったりというシビアな気象条件がここ10年ぐらいで当たり前になっていますが、それによってかなり生産性が落ちてるということが現状の問題点としてありますので、やはりそこをなんとか打破しなきゃいけない。その問題を解決してもっと日本の大豆が採れるようにしなきゃいけないということは常々考えています。

最後にデータレスキューセンターに対するご感想をお聞かせください。

データが復旧した時点で何も言うことはありません。すべてに満足しています。私たちが扱う個体は数百や千の単位になりますので、そのデータをもう一度取り直すのはあまり現実的ではありません。一度解析をしたものについては都度まとめてはいるので運用自体に大きな支障はありませんが、データの信頼性を担保する上ではオリジナルデータは絶対になくしてはいけないものにはなりますので、今回無事に復旧していただいて感謝しています。改めてデータの保管管理は注意をしていきますが、万が一のことがあればデータレスキューセンターさんにお願いしたいと思います。本当にありがとうございました。

※お忙しい中、快くインタビューに応じていただいた渡邊啓史様に心よりお礼申し上げます。

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