北海道大学 准教授 浅野圭佑様によるお客様の声|32GB USBメモリのデータ復旧

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北海道大学 准教授 浅野圭佑様

北海道大学 准教授 浅野圭佑様

北海道大学 准教授 浅野圭佑様より、SONY製 USBメモリ32GBからのデータ復旧作業をご依頼いただきました。制御・記録チップの障害、リードエラー等の重度に物理障害等によりPCで認識できない状態でしたが、約18GBのデータが復旧可能となりました。

●ホームページ :https://www.cat.hokudai.ac.jp/bunshishokubai.html

障害発生の状況についてお教えください。

普段から業務に使用していたUSBメモリが急にパソコンで認識しなくなりました。今回トラブルが発生したUSBメモリは数年間使用していましたが、最近調子が悪くなってきた、などの前触れはなく、その日も何事もなく使用していた中での突然のトラブルでした。常にいくつかのUSBメモリを同時に使用したり、バックアップを取ったりするなど、日頃からある程度はデータ管理の対策をしていましたが、ピンポイントでこのメモリにしか入っていないデータがあったため、データ復旧をしていただける業者をすぐに探すことにしました。

データレスキューセンターをご利用いただくまでの経緯をお教えください。

インターネットで検索するといくつかデータ復旧業者が見つかりました。データレスキューセンターさんのサイトを拝見した時に、同じような症状のUSBメモリの復旧事例が掲載されていたのと、費用体系についてもわかりやすかったので、すぐにお願いしようと思いました。また、申し込み時に集荷手配サービスがあったので、対応時間にロスがないことも決め手になりました。
データレスキューセンターさんは福岡での営業ということで、北海道からの発送には2日程度かかりましたが、トラブルが起きてしまった以上、自分ではどうすることもできない状況でしたし、郵送に時間がかかることについては特に気にはなりませんでした。とにかく信頼できる業者さんにしっかり見ていただき、データを復旧していただきたいという思いが一番でした。

USBメモリにはどのようなデータを保管されていたのですか?

このUSBには少しずつ書き足していた論文データを保管していました。そのほかの研究データは別のメモリなどにバックアップしていたのですが、このデータはバックアップを取っていませんでした。長い時間をかけて温めてきた内容だっただけに、この論文データをゼロから集め直すことは難しかったので、データを復旧させてほしいと思い、データレスキューセンターにご相談させていただきました。

普段のデータの管理、取り扱いについてお教えください。

複数のUSBメモリや外付HDDにデータを移すなどしていました。クラウドサービスはまだ導入していませんでした。今までも古いUSBメモリがいつの間にか認識しなくなったことがあり、USBメモリにトラブルが発生する可能性があることは分かっていましたが、今回お世話になったデータのバックアップはついつい先延ばしにしていた状況でした。

データ復旧のご報告や対応についてはいかがでしたでしょうか?

まずは初期調査の段階で重度の障害が発生していること、分解が必要なことや調査にお時間がかかること、重度障害の費用面について改めてメールにてご連絡をいただきました。一番重度の障害ということで高額な内容にはなりましたが、前述したようにゼロから論文を書き直すことは難しかったため、とにかく1つでも多くデータを復旧していただきたいと思い、すぐに重度障害調査のご依頼をさせていただきました。

今回、重度障害調査でお時間をいただきましたが、お待ちいただいている間の対応についてはいかがでしたでしょうか?

時間がかかってもいいので可能な限りデータを復旧してほしい、とだけ考えていました。週に1回程度、現在の調査状況をメールでご連絡いただき、その中で復旧の可能性があるうちは調査を継続していただけるという説明がありましたので、安心感と信頼感を持って調査自体はお任せしていました。進捗メールをいただく度に「悪い報告だったらどうしよう」と、メールを開くのは怖かったです(笑)

調査結果報告についてはいかがでしたでしょうか?

今回、最終的に一部データの欠損はありましたが、データ復旧が可能とご報告をいただき、まずは本当に安心しました。復旧可能なデータのリストについてもファイル名が確認できる状態でしたので、必要なデータのいくつかをリストで確認した時は嬉しかったです。データの欠損や、一部破損ファイルが含まれる可能性についても丁寧にご説明いただきましたし、データが少しでも戻ってくるのであればと思い、すぐに復旧のお願いをしました。

復旧したデータを受け取られていかがでしたか?

リストに載っていたデータをしっかりと復旧していただき、破損ファイルについても事前にご説明いただいていたので、特に戸惑うこともなく、むしろ時間をかけて対応していただき感謝しております。失われたデータもありましたが、戻ってきたデータをもとに、論文は既に書き直すことができました。

浅野先生は材料科学を専攻、有機触媒を用いた不斉合成の研究を行われているとのことですが、ご自身の専門領域と具体的にどのような研究をおこなっているかお教えください。

有機化学という分野で、有機分子をいかに上手く作るか、という研究を行っています。分子を作るためには反応が必要ですが、反応を上手くコントロールするための触媒を開発しています。すべての物質の機能的な最小単位は分子といえます。有機化学は分子レベルで現象や機能を理解し、工夫していくことで物質科学を変えられる可能性がありますが、「こういう分子が欲しい」と思っても、その分子を上手く作る技術がなければ世の中に生み出すことはできません。また、いろんな分子を供給することでその中から探索し、新しい薬や材料を発見するなど、様々な価値を生み出せる可能性があります。

浅野先生がそもそもこういった研究をはじめられた、こういった研究を目指すきっかけはどんなものだったのでしょうか?

色々なきっかけがありましたが、高校生の時に触媒の分野でタイムリーに日本人科学者がノーベル賞を受賞されたことは大きな出来事でした。私はいろいろな分野に興味があったのですが、こういう仕事をするためには博士課程まで勉強することが基本になりますが、長い時間をかけて勉強するのであれば本などで勉強する知識だけではなく、技術も身に付けたい、という考えを持っていましたので、「ものを作る」ということに大きな意味を見いだしていました。(少なくとも現在の)有機合成化学には職人的なところもありますので、「ものを作れる人間になりたい」と思い、有機化学の分野に進みました。

有機化学とはどのような分野なのでしょうか?

有機化学が得意とする「ものづくり」ができると、有機化学だけでなく、いろいろな分野に展開できるという特徴があります。有機化学で小さい分子の化学を研究してから、次にもう少し大きな分子である高分子を研究するとか、有機化学のノウハウを生物分野に活かしてみるなど、お隣の分野にもアプローチできる学問が有機化学です。私もそんな研究展開をできればと考え、この分野を選びました。実際に私は先ほど申し上げた「分子を上手く作る」研究を継続しながら、同時に生物分野にアプローチする研究も展開したいと考え、有機化学、触媒化学、反応化学を利用して生物分野で使える方法論を開発する研究も進めているところです。

浅野先生は高校生の頃から研究者になるという夢をもち、現在それを実現されて研究を進められているかと存じますが、研究者という立場になり、イメージしていた世界とのギャップなどはありましたでしょうか?

高校生の頃はまだはっきりと言語化できていなかったですし、十分に理解出来ていなかった部分もありましたが、当時から私がイメージしていた将来像はアカデミアとして研究する姿でした。想像とのギャップはそれほどなく、おおむね満足しています。
もちろん簡単ではありませんし、上手くいくことよりも上手くいかないことの方が多いですが、それもイメージはしていましたし、人から与えられた課題ではなく、自分が設定した課題に対して試行錯誤する、という自分の思い描いていた生活ができていますので、とても幸せだと日々感じています。

今浅野先生が行われている研究が、具体的にこういったところに発展、応用が利くことなどあればお教えください。

私自身が合成ターゲットにしている分子は専門的な言葉になりますが、キラル分子が多いです。キラル分子は生物活性を持つものが多いです。そのため、医薬、農薬などの開発にゴールを見いだしています。生物分野に展開する研究では、生命現象を観察する技術の開発を目指しており、生命現象、病気原因などの理解を深めることは、やはり創薬・医療技術の改善につながります。いずれの研究も、広く捉えれば生物学的な問題を解決するために、有機化学的なアプローチで取り組んでいると言えます。

研究成果は今日明日で出るものではないと思いますが、地道に研究を進められる中でのご苦労などはございますか?

じっくりコツコツというところが私は大切だと思いますし、学生さんを見ていてもコツコツとできる子がどんどん力をつけていきます。論文などの業績がコンスタントに求められるプレッシャーがあることも事実ですが、ただ論文を出すだけではつまらないので、今回データレスキューセンターさんにデータを復旧していただいた研究のように、思い入れのある研究をすることが重要だと思っています。

研究者としての今後の研究課題や夢、目標などについてお教えください。

「その研究が何につながるのか」と問われれば「こういう方向です」と現時点でも具体的に何かを提案できるようにはしておかなければいけませんが、実はそれだけではなく、いろんなことに後からつながっていくような根本的な概念を生み出したいというのが私の夢です。大学で研究をするからには、後々、「ここから始まった」といわれるような概念構築をすることに私は憧れ、この世界に進みました。具体的に何かを消費者に届けるということであれば、アカデミアではなく企業で研究をした方が距離は近いかもしれませんが、先ほど申し上げたことを目標に研究をしていますので、私は大学で研究することを選びました。

最後にデータレスキューセンターに対するご感想をお聞かせください。

データが一部でも回復したことが本当によかったです。同時に、完全なデータとしては手元に戻らず、失われてしまったデータも少なからずありましたので、日々のデータの管理を見直さなければいけないとも感じています。データレスキューセンターさんには最大限のデータ復旧にご尽力いただきましたので、大変感謝しております。時間をかけて作業していただきましたし、その間の連絡対応なども手厚くしていただきました。トラブルがないことが一番ですが、また何かトラブルが発生した時はデータレスキューセンターさんにお願いしたいと思います。本当にありがとうございました。

※お忙しい中、快くインタビューに応じていただいた浅野圭佑様に心よりお礼申し上げます。

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